2021spring & summerより、ハイエンドライン
「styling/ by kei shirahata」がデビュー。
コンセプトは、メンズのオーダーメイドテーラリングを
取り入れた大人の女性のためのワードローブ。
スタイリスト白幡啓のフィルターを通して
生まれるマテリアルやデザインは、
固定概念にとらわれないからこその輝きがある。
その独創性を陰で支えるたくさんの人の
思いがこもった物づくりの裏側にフォーカス。

Message from Kei Shirahata

このラインで表現したかったのは、生地や仕立てのよさはもちろん、着た人の体が美しく見えること。
そして、正統派な着こなしも自由なアレンジも、手にした人それぞれの発想力で可能性が広がる普遍性があること。
一緒に歳を重ねながら、その人らしく楽しめる一着が理想です。

私自身、服をリメイクしたり、夏にカシミヤを着たり、自分の“好き”を気ままに楽しんでいます。
このラインには、そんな何気ない日常から得たインスピレーション、
日々の着こなしのアイデアを存分に盛り込み、心から納得のいく少数精鋭を揃えています。

突拍子もないひらめきに、チームや職人の方々に驚かれることもしばしば。
でも皆さん、楽しみながら私の思いを汲みとり、このラインでしか叶わない生地や仕立てを具現化してくれています。

これまでさまざまな服に袖を通し、今の自分を満たしてくれる“Next”を探しいる方にこそ手にとってほしい。
一過性のトレンドに物足りなさを感じ、むやみに欲することがなくなった大人の女性にきっと響くと信じています。

白幡 啓

“styling/ by kei shirahata”を
紐解く3つのキーワード

デザインを一手に引き受ける石垣陽輔に聞く、
このラインならではのこだわりとは。渾身の最新作にも注目して。

01. メンズのテーラリングを駆使した
“クローゼットでとどろく”いで立ち

常に意識しているのは、一目でときめく“ハンガー面のいい”服。
このラインはどれも通常の倍以上の工程をかけ、その多くは手作業。
ラグジュアリーブランドにひけをとらない手間ひまをかけ、来年も再来年も手に取りたくなるような
タイムレスな一着に仕上げています。

02. 「こんなのあったら面白い」を形にした
オリジナリティのある生地

このラインで使う生地は、信頼のおけるファブリックメーカーから
セレクトしたものもあれば、
白幡の頭のなかにあるイメージを再現すべく完全オリジナルをゼロから作ることも。
自由なマインドから生まれた普通では考えられない異素材の組み合わせや
遊びのある柄づかいが光ります。

03. スタイリスト白幡啓ならではの
簡単に“こなし上手”になれるディテール

1cmの微差にまでこだわる本格的なメンズのテーラリングを踏襲しながら、
女性らしい着こなしが決まる“3首(首元、手首、足首)”のディテールに工夫を凝らしているのが特徴。
誰が着ても、
まるでスタイリスト白幡が着つけたような完成度の高いスタイルを楽しめます。

最新作3型にフューチャー
Brand New Items

01. Ensemble All in one

「ベアオールインワンは、白幡自身もこよなく愛するアイテムのひとつ。そこにライトなアウターを肩がけしたり、たすきがけするのが定番パターン。その着こなしを誰でも気軽に取り入れられるようにと考えられたのが、このアンサンブルです。ブルゾンは脚長効果絶大のショート丈、パンツはセンタープレスを入れ、あくまでエフォートレスでクリーンな印象に。シャリっとしたリネン混生地は撥水、速乾性を備え、ケアしやすいのも優秀」
(デザイナー石垣)

Details

  • 袖丈長め&直線的な形状がポイント。肩がけ、腰巻き、たすきがけなど、計算いらずで決まりいいのは、このひと工夫のおかげ。腕を下ろすとゆるっと“たまり”ができて、こなれた印象に。

  • フロントスナップをすべて閉めるとハイネックに。よりモードなテンションで楽しみたい日は、ハンサムさが引き立つこんなカチッとした着方もおすすめ。

  • バストの高さや位置を気にせず着られるよう、ベア部分はシャーリングに。どんな体型にも寄り添うフィット感と軽やかな着心地を両立しています。

  • 360度どこから見ても隙なくきれいに見えるディテールが白幡のこだわり。ヒップアップして見える位置を吟味したスリットポケットもそのひとつ。

Focus

素材の掛け合わせと織りの妙で、
ホワイトでも透けにくい!

色違いのオフホワイトは、裏面がリネンを巧みに織り込んだベージュカラー。これによって裏地なしでも透けにくく、汗ばむ夏にサラッと1枚で着られる白を実現。

02. Jacquard Skirt

「白幡が好きなヴィンテージラグの柄をイメージソースに、
群馬県桐生市の機屋で織りたてたオリジナルジャカードのラップスカート。清涼感のあるリネンのジャカード織りは他に類を見ません。柄の表情が生きたスタイリッシュな面とプリーツがリズムカルな面、左右どちらの重ねでも着られる2WAY。ドラマチックなボリューム感はありながら軽い着心地が魅力です」。
(石垣)

Details

  • スラブリネンにウール糸を組み合わせること自体が斬新。夏にこの重厚感を味わえる、白幡のプレイフルなマインドから生まれた唯一無二の生地。アイボリーとこげ茶のコンビもノーブル。

  • プリーツ面を前にすると、動きのあるスタイルに。縦のラインがより強調されて、スレンダーに着映えます。

  • ヒップ周りにのみ二重の裏地を配して透け防止。ウエストには、テーラードスーツに見られるマーベルト風デザインを。ここからもメンズ服の清さを取り入れたブランドのストーリーが香り立つ。

03. Jacquard Vest

「このベスト最大の特徴は、リバーシブルデザイン。
一方はハンサム、一方はフェミニンと、1枚でふたつの顔を楽しめます。白幡ならではのデザインテクニックはもとより、巧みなパターンと縫製技術によって、どこから見ても絵になる立体的なフォルムが自慢。存在感たっぷりで、サラッとデニムに合わせるだけで最高に素敵なはず」。
(石垣)

Details

  • 裏返すとフェミニンに映えるコットンのギャザーパーツが。表面にしたときにはこれがパニエの役割を果たし、美しいコクーンシルエットを描く。

  • 表裏どちらで着たときもデザインに影響がないリバーシブル対応のフックを採用。デザインに溶けこむいぶしたような色みを厳選しています。

  • 裾は抜け感のある切りっぱなしに。立ち切りの裏にはコットンテープを走らせて耐久性を高めています。これも、お客様と歳を重ねられるように……という思いを込めた小さな配慮。

  • 計算し尽くしたポケットの傾斜がボーンとなって、丸みのあるフォルムに一役。腰位置を高く見せる効果も。構造と設計理論だけでこの形を完成させているから、生地の風合いも生きてきます。

  • STAFF
  • Photo / Osami Watanabe (SAMMY STUDIO)
  • Text / Yoko Enomoto (TENT)