Need forTIMELESS

欲しいのは、タイムレスな服

02.KNIT FEELS

新時代を生きる私たちのニーズを満たすのは、
一過性のトレンドに流されず、長いスパンでつきあえる服。
しばらく休眠期があっても、またふと着たくなる。
アプローチ次第で、その時々の気分にすっとハマる。
そんな風にタイムレスに愛せる一着を、まずは手元に。

第2回は「KNIT」にフォーカス。
買い足すべき5着とその魅力を、スタイリスト高木さんと
ブランドマネージャー林涼子がクロストークでお届け。

TIMELESS

高木千智

Chisato Takagi

地に足のついたリアルさと抜け感を備えたスタイリングに
定評があり、仕事のオファーが絶えない人気スタイリスト。
ファッション誌や広告などジャンルレスに活躍中。

01. Hand-knitted

「手編みならではのスローな風合い。
着膨れとも無縁のレアな一枚」

林: このたっぷり感、ざっくり感がたまらない一枚。手編みのニットってボリュームがあるぶん太って見えるケースもあって、そこを解消すべく作ったのがこれ。

高木: Vネックとかバックのあきも含めて、計算されたフォルムなのがわかる。キャミの上にバサッと着るだけでサマになるね。サテンとかシルクのキャミドレスに重ねてもよさそう。インナーのストラップがチラッとのぞく後ろ姿、好みです。

林: この開き具合、相当こだわりました(笑)。伝わって嬉しい~。こういうたっぷりしたニットって、つい細身のボトム合わせたくなるよね?

高木: わかる。それ踏まえて、あえて今回はメンズライクなパンツでエッジを足してみました。ニットの編みが粗いぶん全体としてそんなに重くならないし。無骨な感じが、むしろこなれて見える気がする。パンツがハイウエストだから、こうやってニットの前だけインして自分なりのバランスで。

01. Hand-knitted

「手編みならではのスローな風合い。着膨れとも無縁のレアな一枚」

林: このたっぷり感、ざっくり感がたまらない一枚。手編みのニットってボリュームがあるぶん太って見えるケースもあって、そこを解消すべく作ったのがこれ。

高木: Vネックとかバックのあきも含めて、計算されたフォルムなのがわかる。キャミの上にバサッと着るだけでサマになるね。サテンとかシルクのキャミドレスに重ねてもよさそう。インナーのストラップがチラッとのぞく後ろ姿、好みです。

林: この開き具合、相当こだわりました(笑)。伝わって嬉しい~。こういうたっぷりしたニットって、つい細身のボトム合わせたくなるよね?

高木: わかる。それ踏まえて、あえて今回はメンズライクなパンツでエッジを足してみました。ニットの編みが粗いぶん全体としてそんなに重くならないし。無骨な感じが、むしろこなれて見える気がする。パンツがハイウエストだから、こうやってニットの前だけインして自分なりのバランスで。

OTHER CHOICE

02. Hole designed

「ひとクセありの穴あきニットで
“装うこと”を存分に楽しむ」

林: 面白みのあるニットが欲しいなって思ったの。インに着るもの次第で表情が変わる、レイヤード前提の一枚。それも他でなかなか見かけない、ドットみたいなサークル状のあきが特徴。

高木: ニットって、それ一枚でスタイルが決まるものが多いから、ある意味新鮮だよね。手持ちのニットと違うアプローチでスタイリングできるし、楽しいと思うな。パンチングみたいな丸い穴も、モダンでいい!

林: この丸ね、表現するの大変だったけど(笑)、その甲斐あってかなりの自信作。こう見えてボトムを選ばず合わせやすいのも魅力で、レイヤードを想定して丈感もコンパクトになってます。

高木: それ! 短めの丈感でレイヤードがキマりやすいなと。中に薄手のタートルニットを着てもらったんだけど、イメージはメンズがニットの中に白T着る感じね。足元もパテントの靴でメンズっぽく。

02. Hole designed

「ひとクセありの穴あきニットで“装うこと”を存分に楽しむ」

林: 面白みのあるニットが欲しいなって思ったの。インに着るもの次第で表情が変わる、レイヤード前提の一枚。それも他でなかなか見かけない、ドットみたいなサークル状のあきが特徴。

高木: ニットって、それ一枚でスタイルが決まるものが多いから、ある意味新鮮だよね。手持ちのニットと違うアプローチでスタイリングできるし、楽しいと思うな。パンチングみたいな丸い穴も、モダンでいい!

林: この丸ね、表現するの大変だったけど(笑)、その甲斐あってかなりの自信作。こう見えてボトムを選ばず合わせやすいのも魅力で、レイヤードを想定して丈感もコンパクトになってます。

高木: それ! 短めの丈感でレイヤードがキマりやすいなと。中に薄手のタートルニットを着てもらったんだけど、イメージはメンズがニットの中に白T着る感じね。足元もパテントの靴でメンズっぽく。

OTHER CHOICE

03. Pants set-up

「“きちんと感”をクリアした
大人目線の上質セットアップ」

林: 写真ではなかなか伝わりづらいんだけど。この生地、ヘリンボーン柄のジャカード織なの。ニットのセットアップって時点で、どうしたってカジュアル色は強いから。目の詰まった生地にすることで上品さとかっちり感を持たせてる。大人がデイリーに着られるように、ね。

高木: 確かに。ニット上下なのにエレガントさがあって“ちゃんとしてる”感。あと、細かいところだけどカーデのフロントがメタルのスナップボタンなの、モダンでさすが~!って思った。

林: お目が高い(笑)。ニットの甘さを削いでシャープな雰囲気に仕上げるためのスナップボタンです。このメタル質感がアクセントになるから、前をあけて羽織りにしてもサマになるし、こんな感じで下のボタンを外してもいい。ほんのり漂うエレガンスは胸下から入れた長めリブの効果かな。

高木: そのせいか、まさに女っぽく着たいなと思って。まずはブーツインでラウンジムードを一気にマイナス。これで見え方が“外着”になるよね。胸元のVも深すぎないし、上は潔く一枚で着てほしい。ぐっと洒落て見えるはず。

03. Pants set-up

「“きちんと感”をクリアした大人目線の上質セットアップ」

OTHER CHOICE

林: 写真ではなかなか伝わりづらいんだけど。この生地、ヘリンボーン柄のジャカード織なの。ニットのセットアップって時点で、どうしたってカジュアル色は強いから。目の詰まった生地にすることで上品さとかっちり感を持たせてる。大人がデイリーに着られるように、ね。

高木: 確かに。ニット上下なのにエレガントさがあって“ちゃんとしてる”感。あと、細かいところだけどカーデのフロントがメタルのスナップボタンなの、モダンでさすが~!って思った。

林: お目が高い(笑)。ニットの甘さを削いでシャープな雰囲気に仕上げるためのスナップボタンです。このメタル質感がアクセントになるから、前をあけて羽織りにしてもサマになるし、こんな感じで下のボタンを外してもいい。ほんのり漂うエレガンスは胸下から入れた長めリブの効果かな。

高木: そのせいか、まさに女っぽく着たいなと思って。まずはブーツインでラウンジムードを一気にマイナス。これで見え方が“外着”になるよね。胸元のVも深すぎないし、上は潔く一枚で着てほしい。ぐっと洒落て見えるはず。

04. V-cut designed

「肌感をアクセントにする感覚。
二面性を備えたVあきニット」

04. V-cut designed

「肌感をアクセントにする感覚。
二面性を備えたVあきニット」

林: こちら、前後どちらをフロントにしてもOKなデザインです。トライアングルにくり抜かれた部分を、胸元にもってくるか背中かっていう。

高木: 背中が三角にあくの可愛いね。しかもブラ線とかインナーが見えづらい、絶妙な加減。

林: 胸元にきても背中でも、やりすぎない程度のあき。綿密に計算しました(笑)。サラッとした着心地の糸で膨らみを出さないように編まれてるのもポイント。ボリュームよりも、とろみというか落ち感を出したくて。

高木: このずるっとした感じが抜群にこなれて見える。そのテンションに合わせて、ボトムにも落ち感のあるナローシルエットのスカートを。質感と色にコントラストをつけることで、ルーズな中にもピリッとしたメリハリをきかせて全体が引き締まるようにスタイリングしました。写真には映ってないけど、足元は抜け感がほしくて白のタビブーツに。

OTHER CHOICE

05. Skirt set-up

「甘さを抑えたアンゴラニット。
ありそうでない大人の選択」

高木: これ、アンゴラ混? アンゴラって毛足のふんわり感ゆえにガーリー系が多いから新鮮。

林: まさに! そもそもアンゴラニットのスカート、可愛くない!? っていう思いつきからスタートして。甘くならずにstyling/らしいレディな仕上がりを目指した、セットアップなの。

高木: シンプルで形もキレイだから、上下でさらっと着るだけでキマる。ニットのロングドレスみたいに。でもあえて今回は、セットアップならではの着方として間にシャツを挟んでみました。違う色みが入ることでバランスもとりやすくなるはず。

林: シャツのすそをアウトした、ペプラムっぽいアプローチ。着こなしにリズム感が出ていい! 勉強になるわ~。プルオーバーのほうは、シンプルでいて袖に膨らみがあったり。スカート同様、さりげなくデザイン性を持たせてるから、単品力がありながら着まわしもきく。すごく使えると思います。

05. Skirt set-up

「甘さを抑えたアンゴラニット。ありそうでない大人の選択」

OTHER CHOICE

高木: これ、アンゴラ混? アンゴラって毛足のふんわり感ゆえにガーリー系が多いから新鮮。

林: まさに! そもそもアンゴラニットのスカート、可愛くない!? っていう思いつきからスタートして。甘くならずにstyling/らしいレディな仕上がりを目指した、セットアップなの。

高木: シンプルで形もキレイだから、上下でさらっと着るだけでキマる。ニットのロングドレスみたいに。でもあえて今回は、セットアップならではの着方として間にシャツを挟んでみました。違う色みが入ることでバランスもとりやすくなるはず。

林: シャツのすそをアウトした、ペプラムっぽいアプローチ。着こなしにリズム感が出ていい! 勉強になるわ~。プルオーバーのほうは、シンプルでいて袖に膨らみがあったり。スカート同様、さりげなくデザイン性を持たせてるから、単品力がありながら着まわしもきく。すごく使えると思います。

※クレジット掲載のないアイテムはすべてモデル私物となります。

STAFF

Photo / Tomohiro Takeshita

Styling / Chisato Takagi

Hair & make-up / Kosuke Hirose

Edit / Nao Manita(BIEI)