styling/のディレクター白幡が、いま会いたい人をお招きする対談連載です。
タイトルは白幡自身の口癖であり、この連載のテーマ。
各界で活躍する方々と、明日着る服を考えるように“わくわくするファッションの話”を。

vol.4
Celvokeディレクター 田上陽子さん (前編/後編)

vol.4のお相手は、いまビューティ業界を席巻する大人気コスメブランド「Celvoke」のディレクター田上陽子さん。
クールビューティな佇まいながら、話し出すと止まらなくなるチャーミングな性格の持ち主。
白幡 啓とはお互いを「ケイさん」、「がみさん」と呼び合うほど、公私共に理解し合う仲。
「ビューティとファッションは両輪」と意気投合する、ディレクターふたりの熱いトークを前編・後編でお届けします。

同時期のブランド立ち上げから急接近

白幡:
がみさん(田上さん)との出会いはなんだったっけ? 私が声かけたような…、可愛い女子好きだから(笑)。
田上:
いやいや(笑)。もともと同じ会社で「styling/」と「Celvoke」のデビューが近いこともあって社内でお見かけしたり、デビューイベントでご一緒したりして自然と。
私、ケイさん(白幡さん)と社内のトイレでLINE交換したの、いまでもハッキリ覚えてますもん。私のなかでは憧れの存在で、心のなかで(あ! ケイさんだ!)って、おもわずトイレなのにお声がけしてしまいました(笑)。
白幡:
あったあった~おもい出した!
田上:
それがまさかこんなピコピコキャラだったとは。すごいギャップというか、いい意味で人を引き付ける。もう心のなかでは(きゃ~!)ってうれしかったですね。
白幡:
がみさんといえばさ、がっつり一緒に仕事したのってたしか大阪でのイベントじゃない?
田上:
「Celvoke」が大阪の梅田阪急にオープンする時に、「styling/」と「Celvoke」による服とメイクについてのトークイベントをやりましたね。あの時は春だったから、春に流行る服とメイクをテーマにお客さんを前にライブで披露していくっていうね。
白幡:
すごい面白かったな~あれ。あ~ゆう活動していきたいのよ、私。お客さんがさ、ライブの後は積極的に服やメイクに興味を持ってくれてね。
田上:
メイクとファッションは両輪だけど、なかなかそれを提案しきれないブランドが多いんですよね。それが違和感だったというか…。メイクで顔は完璧でも、大事なのはトータルバランスじゃないですか。それをお客さんの前で生ライブでやることはすごく意味があった。そして、ケイさんのスタイリングが抜群にオシャレでした!
白幡:
服もそうだとおもうけど、もっと自由でいいんだよって伝えられたのはいいね。
田上:
「Celvoke」も“よくどう使うんですか?”と聞かれますが、好きに使ってくださいと。アイシャドウでもアイラインでもチークでも。使い方にルールなんてないんです。顔だけでなく、ファッションと合わせて楽しんでもらいたい。
白幡:
ほんとそうだよね。がみさんはさ、この美しいお顔でよく足先まで神経がいき届いたなって感心しちゃう。私ががみさんの顔を持って生まれたら、絶対服になんて頼らないもん。でもそこを全部ちゃんとすくい上げようとするところがエライ! 

ディレクター同士惹かれあうマインド

田上:
顔面だけで完結する美容業界に風穴を開けたい!って「Celvoke」を立ち上げたんですよね。なのでブランドのキービジュアルもビューティなのに顔だけじゃなくて全身にこだわる(笑)。バランスによる足し算、引き算で、時に潔くリップだけとか、それがかっこいいなって。それでいてオーガニックという。ナチュラルでヘルシーでセクシー。
白幡:
そうそう、女っぽいんだよね! イエローとかテラコッタとか色がオシャレだからおもわずナチュラルコスメなの!? ってはじめはびっくりした。実は私、オーガニックとかナチュラルには1ミリも興味がなくて、後から知った感じで…。
田上:
そうそう、それでいいの。店頭にくるお客さんでも「Celvoke」をナチュラルコスメだって知らない人、半分くらいいる。でもそれはブランドを立ち上げた時からのひとつの戦略。じゃないと、ケイさんみたいな人は興味持ってくれないから(笑)。
白幡:
たしかに! はじめからオーガニックです、ナチュラルですって強く推されると、(はいはい、最近よく耳にするアレね)ってシャットダウンしちゃう。
田上:
ですよね? だからあえてナチュラル感をオープンにしてないんです。ブランドのシグネチャーカラーも「黒」。凛とした、意志のある女性像から攻めていく感じ。最初オーガニックだからどうだろう? と思ったりもしたけど結果、正解。
白幡:
黒のシンプルなパッケージからこの色が出てくるとドキッとする。そしてナチュラルコスメとはおもえない(笑)。コスメにファッション性がある!
田上:
うれしい!
白幡:
がみさんは美容業界で挑んでるなって感じ、するね。いろんなことに対する感度の高さ、チャレンジ精神にすごく惹かれる。
田上:
もう泣いていいですか?(笑) 「styling/」も挑んでる、戦ってる感じします。ケイさんを筆頭にチームに「らしさ」を感じます。かっこいいオーラ、他にはないイケてるチーム。
白幡:
規定じゃ満足しない感じ。そこを突っ込んだ時に面白い化学反応ができる人と組みたいからさ。

「Celvoke」の女性像が「styling/」と重なる

田上:
「Celvoke」を立ち上げた時から、ケイさんのスタイリングセンスが「Celvoke」っぽいなと勝手に思っていて(笑)、それに目指す女性像、ターゲットが同じ気がしていて。なので迷わず制服(=ビューティアドバイザーが着るユニフォーム)のデザインをケイさんにお願いしちゃいました。
白幡:
制服、可愛くできたよね~。私もすごくお気に入り。つくる時にまず考えたのは動きやすいこと。それに加えて、女っぽさもね。例えばパンツの後ろにスリットを入れたのは、女性らしい残像を残したかったから。そうすると動くだけで優雅だし、商品を取る時とか、しゃがんだ時にチラッと足首が見えてめちゃくちゃ色っぽいの。
田上:
もう超細かく計算されてるんですよ! 微量のセクシーさは「Celvoke」のブランドイメージそのものだし、お客さんに対しても説得力がある、スタッフの意識も高まる。
白幡:
ビューティアドバイザーの人の仕草ひとつで、お客さんの気分もぐっと変わるものね。そう思うと制服をつくるのもまた楽しい。制服産業やろうかしら(笑)。

着るだけでサマになる田上さんの私服styling/

田上:
制服のジャケットはプライベートでも着てますよ。形がすっごくきれいなんですもん。それどころか気づけばワードローブは「styling/」だらけ。「styling/」の好きなところは、誰でも簡単にオシャレになれちゃうところ。着るだけでまさにスタリングが完成しちゃう。私、面倒くさがりなのでありがたい限り(笑)。
白幡:
シンプルなんだけど、ちょっとしたところに「らしさ」が出るのがこだわり。
田上:
私たちに共通なのって、“ありそうでなかったファッショとメイク”なのかも。
白幡:
そうそう! でもそのこだわりはこれからも忘れたくないね。

→後半へ続く

About Celvoke

〈セルヴォーク〉。
天然由来成分をベースに、先進テクノロジーを駆使したスキンケアと、洗練モードを追求したメイクアップラインを展開する
トータルビューティブランド。今季イチオシのルックパターンも公開。

https://celvoke.com/
styling/ディレクター
白幡 啓

1996年よりスタイリストとして活動開始。独自の世界観から生み出される高感度なスタイリングを、得意とする。
意外性に富んだアプローチと時代を読むセンスで、数多くの女優・モデルからの支持も厚い。
女性ファッション誌、広告、アパレルブランドのカタログ、またトークイベントなど、多方面で活躍中。
2016年SSシーズンにディレクターとして「styling/」を立ち上げる。

Celvokeディレクター
田上陽子

「Celvoke」「F organics」ディレクター。
PR会社に勤務し、数多くの美容系クライアントを担当した後、2013年オーガニックビューティブランド
「F organics(エッフェオーガニック)」を、2016年には「Celvoke(セルヴォーク)」をスタート。
いまをキャッチアップしたヘルシーさと美しさで、ビューティ業界を牽引するブランドとして人気を集める。

@yokotagami628