時代を経ても色褪せない服。それは着倒すほどに身体に馴染み、″私らしさ″を築いていく。
ではどう取り入れるべき?スタイルのある女性たちをお手本に今一度考えてみましょう。
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スタンダードなアイテムは
ミリタリーとMIXして楽しむ
大人になってシャツワンピを着る機会はぐっと増えた気がします。時代やトレンド関係なく使えて、見せたいところだけをキレイに見せてくれる。コーデをあれこれ考えなくてもすっと馴染むんですよね。特にstyling/のシャツワンピは、丈やシルエットが絶妙。ポケットの位置も収まりがよくて好きなんです。私はサファリっぽいベージュを選んだのですが、理由は手持ちのミリタリーアイテムとも相性が良いから。20歳の頃から“ミリタリーがあれば安心”っていう定説が私の中にあって。新しい服を取り入れるときは、古着のカーゴパンツやジャケットなどとミックスし、バランスをとるようにしているんです。今日はパンツの上に重ねたけど、ダボダボのパンツにインしたり、水着の上にさっと羽織るのもいいですよね。毎シーズン生地やシルエットに変化があり、似たようなアイテムを買っても決して同じにならない。ワードローブとの合わせが自由に想像できる服って、やっぱり魅力的だなと思います。
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ワードローブの定番だからこそ
ボディと生地にはこだわりたい
Tシャツは自分にとって一番リアリティのあるアイテム。よく着るからこそ好き嫌いもはっきりしているんだけど、styling/のこのTシャツは袖を通した瞬間に「あ、着やすい」と思って。大きすぎず小さすぎず、コットンの生地もすごく馴染みがよかった。基本的には無地が好きで、メゾンからストリートブランドまで幅広く持っているけれど、形がいまいちだったり肌心地が良くないと着なくなるから、ボディと素材感には絶対的にこだわります。おかげで周りからは「Tシャツしか着ない人」みたいに思われているけど、いろいろ試した結果やっぱり戻ってきちゃう(笑)。だってTシャツでおしゃれができるって、すごく便利じゃない? 生地が上質なら、ジャケットを羽織れば立派なドレスアップになる。今日はシンプルにヴィンテージの501を合わせたけれど、秋はタートルネックの上に重ねたり、クロップドパンツにインして80sっぽくアレンジしてもいい。合わせ方でイメージも180度変わるし、Tシャツって本当に奥が深いなと思います。
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生き方とスタイルが反映された
憧れのジャケットスタイル
私の職業ってドレスコードがなくて、動きやすければ何を着ていてもいいんです。でも求められる場所ではきちんとしていたい。だったら自分だけの「制服」をつくろうと思って。そんな矢先にこのセットアップに出合いました。海外のメーキャップアーティストって、ジャケットの着こなし方がすごく上手なんですね。その姿にとても憧れがあって。でも私って鳩胸で丸みのある体型。きっと似合わないだろうと踏んでいたんですが、いざ試着してみたら驚くほどシルエットがきれいだったんです。身長が153cmなので、いつも全体の見え方を気にしているのですが、このパンツはローヒールでもバランスよく見えた。以前なら敬遠していたネイビーも、今なら90年代とは違う新鮮な気分で着こなせるなって。40代後半に入り、50歳に向かって仕事とライフスタイルとファッション、3つを統合させていくことは自分のテーマ。styling/はその願いを叶えてくれる、頼もしいブランドなんです。
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着倒してリピートしたくなる
ギミックの効いた定番ロンT
私の顔ってどちらかといえばコンサバ寄り。なのでメンズっぽい服でバランスをとることが多いのですが、このロンTはサイズや生地感がとにかく絶妙で気に入っていますね。素材は柔らかなコットン100%。メンズのボディを元にゆったり仕上げているのですが、両サイドに深いスリットを入れて女性らしさをプラスしています。実はこのTシャツ、2シーズン目の展開となる人気アイテムなんです。裾に見返しをあしらって落ち感を出したり、ネックを広くとってリブを細めに設定したり。華奢見えするディテールをたくさん忍ばせているので、見た目はカジュアルなんですが、きれいめのパンツさえ合わせればエレガントにも着こなせるんです。私はよくサテンパンツを合わせるのですが、タックインしてもアウトしても自然にきまるし、上下のゆるっとしたバランスもすごく理想的で。足元は華奢な靴だとコンサバに見えるのでブーツがおすすめですね。そこにシルバーの無骨なアクセサリーを足して、少しユニセックスに楽しむのが私流です。
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